CROP CIRCLE

奄美大島のミステリーサークルについて

毎年春先から初夏(4月~7月初旬)にかけて観察できるミステリーサークル。
その正体は奄美大島の固有種であるアマミホシゾラフグのオスが作る産卵床。
世界で唯一、奄美大島でしか観察できない貴重な生物なんです。

当店ではミステリーサークルツアーは開催しておりません。(2022年7月現在)

ミステリーサークルの正体。アマミホシゾラフグの特徴と名前の由来

和名:アマミホシゾラフグ
学名:Torquigener albomaculosus

和名の由来は、背中にたくさんの白色・銀白色のスポット模様をもつことから、その星を散りばめたような姿を奄美大島の星空にたとえて「アマミホシゾラフグ」と命名。
学名のToruquigenerとはシッポウフグ属の学名であり、albomaculosusというのは「白い点」という意味。

体長15cmほどのオスのフグが、直径2mほどの産卵床を作ります。
放射状の複雑な模様からミステリーサークルと呼ぶようになりました。

奄美大島でのミステリーサークル発見から現在まで

  • 1995年 奄美大島南部でミステリーサークルの存在自体は確認されていたが、当時は「どんな生物が何の為に作っているのか謎」だった。
  • 2011年 奄美大島南部にある嘉鉄集落の沖合にて、小さなフグがミステリーサークルを作る姿を地元ダイバーと水中写真家によって撮影することに成功
  • 2014年 新種記載
  • 2015年 米ニューヨーク州立大・国際生物種探査研究所によって「世界の新種トップ10」に選ばれる。毎年約18,000に上る新種が報告される中、日本から「新種トップ10」に選ばれたのは初めて。

ミステリーサークルができるまで

オスのフグが約1週間ほどかけて、直径2Mのサークルを作成します。
奄美大島北部の龍郷エリアでは、小潮から大潮にかけて作成すると言われているので、大潮前の中潮が完成形の綺麗なサークルを観察できるチャンス。
大潮は満月と新月の頃なので、完成形のサークルを観察するチャンスは月にたったの2回。
観察できる時期を4月~6月の3ヶ月間と考えると年に6回程度しかその機会は訪れません。

産卵床(サークル)が完成すると、翌日にはメスを受け入れ卵を産んでもらい繁殖。
産卵後の卵はオスが孵化するまでの間、約1週間守り続けます。
その後、サークルは消えて無くなるので、オスはまた別の場所でサークルをつくりはじめます。

ミステリーサークルを観察できる時期と場所について

奄美大島では、北部と南部で観察できるポイントがそれぞれ存在します。
確実に観察できる時期は4月~6月末まで。
北部の龍郷エリアで観察できるポイントは『バベル』という内湾の深場で、水深が大体25m~30m前後です。

30m前後という深場であることや、サークルが観察できる場所まで50m~100mほど泳ぐため、実際にサークルを観察できる時間は5分程度となります。

ミステリーサークルツアーの参加条件について

ミステリーサークルツアーに参加するための参加条件について、奄美大島北部と南部でそれぞれ環境が違うため、ここでは北部での参加条件を紹介します。

  1. アドバンス相当(AOW)ライセンス保持者、ディープダイビングスペシャリティの保持者
  2. 中性浮力がしっかり取れること、静かな着底と離底ができるスキルがあること、エア消費が極端にはやくないこと
  3. ダイビング初日での1本目でのご案内は出来ない為、必ずチェックダイブが必要

    その他、参加申込をするショップによって、下記追加ルールなどが設けられる場合もあります。
    ・経験本数やブランクの有無(50本以上、1年以上のブランクがない)
    ・深いところが不安ではないこと

ガイドが説明する注意事項をしっかり守ることはもちろん、以上の条件を満たしたとしても
ポイントの透明度、サークルまでの距離、水深などで、ガイドがご案内が出来ないと判断した場合は、ダイビングの途中で引き返すこともあります。
詳しく知りたい方は「龍郷ダイビング組合 ミステリーサークル観察ルール」をご覧ください。

ミステリーサークルツアーを開催しているサービスまとめ

ここでは、奄美大島北部と南部のミステリーサークルツアーを開催しているお店をまとめてみました。(HP等で確認できるものに限る)
それぞれ開催スケジュールや内容等違いますので、あくまで参考程度にご覧頂き、お問い合わせやご予約は各サービスにお願い致します。

名前 ミステリーサークル観察エリア
ネイティブシー奄美 北部
ダイブスピーシーズ奄美 北部
ブルーゲイト 北部
ダイビングショップ ルプラ 北部
ダイビングサービス ティーダ 北部
リラックスダイビングサービス 北部
minminダイビングサービス 北部
ネバーランド 北部
エンドレスブルー 北部
阿麻弥姑ダイバー 北部
マリンスポーツ奄美 南部
アクアダイブコホロ 南部
スタジオーネ 南部
ゼログラビティ 南部
ボブマリン 南部
ゴリマリン 南部
Dive cico 南部

 

【参考】
アマミホシゾラフグが描く不思議なサークル 海底のミステリーに迫る! NATURE&SCIENCE
海底にミステリーサークルを作る新種のフグ 海洋政策研究所

下記、写真集なども解説付きでおすすめです。
アマミホシゾラフグ 海のミステリーサークルのなぞ (ほるぷ水族館えほん)
奄美 生命の鼓動 海底のミステリーサークル 大方洋二(写真) 講談社