当店ではミステリーサークルリクエストは承っておりますが、安全面上、独自の参加条件を設けております。ご希望の際は下記参加条件をご覧ください。

ビーチシュノーケリング
毎年春先から初夏(4月~7月初旬)にかけて観察できるミステリーサークル。
その正体は奄美大島の固有種であるアマミホシゾラフグのオスが作る産卵床。
世界で唯一、奄美大島でしか観察できない貴重な生物なんです。
当店ではミステリーサークルリクエストは承っておりますが、安全面上、独自の参加条件を設けております。ご希望の際は下記参加条件をご覧ください。
和名:アマミホシゾラフグ
学名:Torquigener albomaculosus
和名の由来は、背中にたくさんの白色・銀白色のスポット模様をもつことから、その星を散りばめたような姿を奄美大島の星空にたとえて「アマミホシゾラフグ」と命名。
学名のToruquigenerとはシッポウフグ属の学名であり、albomaculosusというのは「白い点」という意味。
体長15cmほどのオスのフグが、直径2mほどの産卵床を作ります。
放射状の複雑な模様からミステリーサークルと呼ぶようになりました。
オスのフグが約1週間ほどかけて、直径2Mのサークルを作成します。
奄美大島北部の龍郷エリアでは、小潮から大潮にかけて作成すると言われているので、大潮前の中潮が完成形の綺麗なサークルを観察できるチャンス。
大潮は満月と新月の頃なので、完成形のサークルを観察するチャンスは月にたったの2回。
観察できる時期を4月~6月の3ヶ月間と考えると年に6回程度しかその機会は訪れません。
産卵床(サークル)が完成すると、翌日にはメスを受け入れ卵を産んでもらい繁殖。
産卵後の卵はオスが孵化するまでの間、約1週間守り続けます。
その後、サークルは消えて無くなるので、オスはまた別の場所でサークルをつくりはじめます。
奄美大島では、北部と南部で観察できるポイントがそれぞれ存在します。
確実に観察できる時期は4月~6月末まで。
北部の龍郷エリアで観察できるポイントは『バベル』という内湾の深場で、水深が大体25m~30m前後です。
30m前後という深場であることや、サークルが観察できる場所まで50m~100mほど泳ぐため、実際にサークルを観察できる時間は5分程度となります。
ミステリーサークルツアーに参加するための参加条件について、奄美大島北部と南部でそれぞれ環境が違うため、ここでは北部での参加条件を紹介します。
その他、参加申込をするショップによって、下記追加ルールなどが設けられる場合もあります。
・経験本数やブランクの有無(50本以上、1年以上のブランクがない)
・深いところが不安ではないこと(水深25m~30m)
・基本的な泳力があること(サークルまでゆっくり片道5分~10分ほど何もない中層を泳ぐこともあります)
当店での参加条件として、上記6つ全てに該当する方とさせて頂きます。
また、ご予約の際の注意点として、大人気のポイントですので待ち時間が発生する可能性があります。夕食の時間等余裕を持ったスケジュール組みをお願い致します。
ガイドが説明する注意事項をしっかり守ることはもちろん、以上の条件を満たしたとしても
ポイントの透明度、サークルまでの距離、水深(30mを超える場合)などで、ガイドがご案内が出来ないと判断した場合は、ダイビングの途中で引き返すこともあります。
詳しく知りたい方は「龍郷ダイビング組合 ミステリーサークル観察ルール」をご覧ください。
▶︎2023年のミステリーサークル完成形とフグが見られる可能性が高い日程 (独自の予想ですので参考程度にされてください)
4月 3日~6日 (3日に完成)/18日~21日(18日に完成)
5月 2日~5日(2日に完成)/17日~20日(17日に完成)
6月 1日~4日(1日に完成)/16日~19日(16日に完成)
▶︎注意事項とあると便利なもの(任意です)
・水深25~30m付近での観察+泳ぐ距離も長くなるため、潜水時間は30分前後になることが多いです。
・DECOは出さないように潜りますが、安全のため各自ダイブコンピューターを持参してください。
・透視度の変化が激しいポイントのため、水中ライトや音のでるベル・シグナルなど、万が一何か起こった時用にあると便利です。
ここでは、奄美大島北部と南部のミステリーサークルツアーを開催しているお店をまとめてみました。(HP等で確認できるものに限る)
それぞれ開催スケジュールや内容等違いますので、あくまで参考程度にご覧頂き、お問い合わせやご予約は各サービスにお願い致します。
名前 | ミステリーサークル観察エリア |
ネイティブシー奄美 | 北部 |
ダイブスピーシーズ奄美 | 北部 |
ブルーゲイト | 北部 |
ダイビングショップ ルプラ | 北部 |
ダイビングサービス ティーダ | 北部 |
リラックスダイビングサービス | 北部 |
ネバーランド | 北部 |
エンドレスブルー | 北部 |
阿麻弥姑ダイバー | 北部 |
マリンスポーツ奄美 | 南部 |
アクアダイブコホロ | 南部 |
スタジオーネ | 南部 |
ゼログラビティ | 南部 |
ボブマリン | 南部 |
ゴリマリン | 南部 |
Dive cico | 南部 |
【参考】
・アマミホシゾラフグが描く不思議なサークル 海底のミステリーに迫る! NATURE&SCIENCE
・海底にミステリーサークルを作る新種のフグ 海洋政策研究所
下記、写真集なども解説付きでおすすめです。
■アマミホシゾラフグ 海のミステリーサークルのなぞ (ほるぷ水族館えほん)
■奄美 生命の鼓動 海底のミステリーサークル 大方洋二(写真) 講談社